1)国・地方自治体等の発注者や大手ゼネコン本社へ直接ダンプの単価改善求める
毎年全国一斉に統一要請行動(ダンプキャラバン)を展開し、国土交通省等の発注者や業界団体に対して、ダンプの労働条件改善の要請を行っています。また、鹿島建設・大成建設などを含めた大手ゼネコン本社と直接交渉し、現場労働者の実態を知らせながら、ダンプの単価引き上げや、労働条件の改善を実現しています。
2)国土交通省が認める交通安全団体として、常用一日40,000円以上実現
公共工事ではダンプ労働者が1日働いた場合は、本来ならば55,000円以上の単価を受け取ることが出来ます。ところが、実際にはゼネコンや下請け業者に買いたたかれ、経費込みで3万円程度しか払われていません。組合は公共工事の発注当局に要請し、ゼネコンと交渉し、多数の現場で40,000円以上の単価で就労を実現しています。
3)白ナンバー排除、背番号による差別は許さず
全国の6割以上は白ナンバー(自家用)ダンプが働いています。しかし、工事現場によっては、「青ナンバー(営業用)ダンプ以外は出入りさせない」と白ナンバー排除を行う現場もあります。これに対して司法の場(名古屋高裁判決1989年9月27日)も旧運輸省も、「ダンプ持ち労働者のダンプは、ダンプを使用している会社の自家用行為であり、貨物運送事業法にはなんら違反していない」としています。
また、ダンプ規制法の背番号表記に於いても「マル販」排除を行う現場もありますが、これについても旧運輸省は法の主旨は「ダンプ規制法は土砂を運搬する際には背番号を表示してください」という主旨で、「土砂を運搬するとき、背番号が表示されていればよい。何の背番号であるかは問わない。」と答えています。
このようなダンプを取り巻く困難な問題を一つ一つ丁寧に説明しながら、理解を深めるよう運動しています。